クリスマス・イヴは毎年恒例のクリスマスディナー。
今年はコースだけではなくアラカルトがあり、そっちの方が魅力的だったので、アラカルトで注文した。
席に着くとまずはキャンドルに灯がともる。
テーブルごとにキャンドルのデザインが違って、
お隣のテーブルでは燭台に乗った長い蝋燭のもとで熟年カップルが食事をしていた。
最初はスプマンテ。
レオーネ・デ・カストリスの
DONNA LISETTA。
淡いサーモンピンクの美しいロゼ。
白い壁に透かしてみると、その色だけで幸せになれるくらい綺麗な色だ。
味はしっかりしていているけど邪魔にならない感じ。
初めの乾杯と、その後の前菜まで余裕でいけてしまうスプマンテ。
前菜は3皿注文。
最初に運ばれてきたのは
苺とモッツァレラチーズのサラダ。煮詰めた濃厚なバルサミコがソースになっている。
トマトを苺に替えるだけで、全然別のものになるんだね~。
苺の時季に食事会をするときは、真似してみよう。
次が
黒毛和牛モモ肉のカルパッチョ。
肉とは思えないくらいにあっさり。
サラダの続きのよう。
パルメジャーノと一緒に食べることでちょうどよい塩味になる。
前菜の最後は
フルーツトマトのオーブン焼きと馬肉のタルタルのクロスティーニ。
これもさっぱり。
肉でいながらちゃんと前菜なところがステキ。
赤は
DONNA LISA のレゼルバ。
ところが、これは最初に口にした途端にがっかり。
薄くて甘い。
え? これがあのドンナ・リサ?
スプマンテと同じような役割りしか果たせない感じ。
ところが、時間が経つにつれて不思議な現象が。
普通、赤ワインは時間の経過とともに渋みがまろやかになって香りが甘くなっていくものと思っていたが、
このワインは、段々渋みが出てきて濃くなっていき、甘味がひいていった。
こんな変わり方をするワインは初めて飲んだので新鮮。
最初のがっかり感も消えうせた。
が、そんなに仰天するほどおいしいわけでもなく、2004年のアマルフィで飲んだモンテヴェトラーノの感動を懐かしく思い返す。
あんなワインにはもう出会えないのかしらね・・・。
プリモは一皿だけにする。
丹沢産猪肉のラグースパゲッティ タイムの香り。
ここへ来たらこの猪を食べないと。
去年より肉の切り方が大きくなっていておいしかった。
イタリアの味がする。まるで瞬間テレポート。気分はイタリア。
わくわく度アップ!
セコンドは肉と魚とそれぞれ注文。
さかなはマイブームの
金目鯛のポワレ。味付けは基本的にランチのときと同じだけど、下に敷いてあるのはホウレン草(歯ごたえがこれも絶妙で完璧)。
スペルト小麦がないのが残念!
だけど切り身は大きくて3倍くらいある。「うわあ、なんか大きくない?」という友人に、
お姉さん(シェフの奥さん)は「大きくしておきました。」と笑顔で答えていた。
肉は、
ホロホロ鳥と新ジャガのロースト。
ん~、ハーブと塩の加減にまた感動。
旨い!
満たされたのでドルチェは省略。
締めはコーヒーで。
うーん、今年も満足。
楽しいひとときを、どうもありがとう、シェフ!