秋。
平成15年に今のところに就職してからは夏しか休暇がとれないので夏の南伊を満喫しているが、それまでは
旅といえば
秋のものだった。
肌寒くなってくると旅立ちたくなってくる。
そして、そぼ降る雨の中歩いた街や曇り空の垂れこめた街を思い出す。
オランダ、風車の街、キンデルダイク。1995年作。
ここへ向かう途中にスケッチブックを失くして真っ青になって探し回った。
バス停の椅子の上に置き去りにされているのを発見したときは、胸をなでおろした。
空は低く遠い。
太陽は世界の終わりが近づいているみたいに弱い光しか放たない。
そして、どこまでも平らな大地。