カサマッシマでの昼食
一見閉まっているのかと思いきや、勇気をもって扉を開けると営業していたリストランテ。
雰囲気はなかなかよい。
外が明るすぎるせいか、プーリアのリストランテはたいがい中が薄暗く感じられる。
ワインはハウスワインの白。
でも見た目は白というより黄という感じ。
水はすっかり御馴染みになったここいらのいつもの銘柄。
パンは、ちょっと古くなったのか、トーストしてオイルがたらしてあったが、それはそれでおいしかった。
前菜はいつものムール貝。
ちよっとコミュニケーション上の誤解があり、1皿を2皿に分ける、と注文したつもりが、普通にムール貝が2皿運ばれてきた。
ムール貝は1皿づつでも食べられるけど、以後の料理も2皿づつ出てきては死んでしまう。
ジェスチャーつきでゆっくり説明すると意図が通じ、おばさんは「じゃあこれは下げるわね。」と、ムール貝を1皿持ち去ろうとしたので、これはこのままでいい、次の皿から1人前で、と依頼した。
実際のところ、ムール貝はこの店がいちばんおいしかった。だからひとり1皿ぺろっとたいらげてしまった。
1皿目は魚介のカヴァテッリ。
こいつも旨みがあってイケていた。
そして2皿目は、初めての肉!!
これはここいら辺の郷土料理の、ザンピーナと呼ばれる腸詰。
ぐるぐると渦巻き型に巻いてあるのを昔アルベロベッロで食べたことがあるが、これはランダムないでたち。
このソーセージ、かなり旨かった。ぱりっとしていてジューシー。
カサマッシマは海に面していないので、そういうところではやっぱりこういうものも堪能したい。
コントルノは相変わらず生野菜を欲する私たち。
そして最後はやっぱりこれ。
ここのリストランテはかなり
当りだった。
このリストランテのおかげでカサマッシマが印象に残る。
が、もうひとつ、カサマッシマを印象付けるステキな眺めがあった。
《つづく》