トラニへ
バーリ滞在2日目、ちょっと忙しい計画を立ててみた。
1日に2つの街を訪ねる。
これまで別の地方ででも計画したことのないちょっと無謀な発案。
しかもこんな交通事情のプーリアで・・・。
でも、今日行く
Traniと
Molfettaは
FSでバーリと直線でつながっているし、そんなに遠くないし、どっちの街もたいした観光場所はないので、行けるんじゃないかと考えた。
先にトラ二に向かうので、もし移動が無理なら一日トラニでゆっくりすればいいんだし、予定はあくまで予定、ということでおおらかに出発。
しかし列車に乗り込んだところで、その座席を見てギョッとする。
これは人の座る場所か? と疑いたくなるほど汚い。
布が擦り切れて古くなっているのはまあいいとしても、砂だらけとはどういうことか。
皆さんここに立つのですか?
私も友人Kも、この座席に座るのには躊躇したが、座席だと思うから驚くわけで、外の階段に腰掛けることを思えば、別にどうということもない。
気を取り直してこの椅子に腰掛けた。
8:10、列車は定刻に出発した。
トラニもちゃんとした地図が手元になかった。
途中まで、
i の看板を目指して歩いていたのだが、それが海沿いに延々と日向続きなもので、途中で日陰を求めて街の中に入ってしまった。
やっぱり、それが間違いだった。
頑張って日向を歩き続けるべきだった。
目的地には苦労しないでたどり着いたのだが、帰りはけっこう迷って遠回りをしなくてはならなかった。
街歩きがてら買物でもできれば楽しかったのだが、今日この日に至るまで、どこの街にもそういう通りが全くない。
今回の旅では、食べ物以外にほとんと出費がない。
他に欲しくなるようなものが売っていないのだ。
トラニで見るべきもの、それは海辺の美しいドゥオーモ。
まずは湾の向かいからドゥオーモが眺められる公園を目指す。
公園からの眺めは確かに美しかったけれど、やっぱりこのドゥオーモは正面が絵になる。
早く正面から見てみたい!
それにしても海が美しい。本当にきらきらと輝いている。
さあ、これからこの湾をぐるっと回ってドゥオーモの正面に向かおう。
わくわく。
《つづく》