1998年作。水彩色鉛筆。
当時、何年か前に「世界ふしぎ発見」で見たトゥルッリがどうしても見たくて、ターラントに泊ってアルベロベッロに日帰りをした。
Sud-est線の乗り場がわからずFSのホームで焦っているうちに1本乗り遅れてしまった。そのときはFSとSud-est線が違うってこともよくわかっていなかったし、駅員さんにきいたけど、「あっちだ。」「向こうだ。」と、人によって言うことが違ったしね。
ともかく行けたからいいのだけれど。
そうして御伽の国をぐるぐる歩いて「描く場所」を選定した。
また悔しかったのがターラント。
海を眺めていたら、牡蠣の漁から帰ってきたばかりの小船に遭遇。男たちは出荷するらしい大きな袋をいくつかまとめ、自分たちが食べるための牡蠣は小さなバケツに分けていた。
そのうちのひとつの殻をとって、「Manga.」と差し出されたのに、ローマで飲んだ古い水のおかげで大変な思いをしてやっと体調が戻ってきていた私は、大好物の牡蠣だったのに食べる勇気がなく、断ってしまった。
何があってもよかったから、食べておくんだった。
プーリアは、夏でも牡蠣がたべられるのかしら?