旦那のリクエストで作ったスパゲッティミートソースです。
「無性にスパゲッティミートソースが食べたいんだ。ポロネーゼじゃなくて、ミートソースだよ。」
とまで念を押されたら、ポロネーゼではないミートソースを作らないわけにはいかないでしょう。
これまたクックパッドで検索して作りました。しかしながら50点。厳しい採点ですが、これは確かに50点に私も1票。食べられたけど、おいしくはなかった。
ちなみにケチャップを加えたら55点に上がりましたが…。
夕飯にスパゲッティミートソースを食べたいと言われた時、私は献立をどう組み立てればよいかわかりませんでした。旦那はいろんなものを少しずつつまむのが好きなので、まずサラダを食べて、次にスパゲッティミートソースを食べて、最後にメインディッシュを食べて・・・というようなイタリア風な献立ではダメなはず。
スパゲッティミートソースは最後のご飯代わりなのか、それとも食べながら飲むのか・・・。
「じゃあ・・・食べ方としてはどうすんの、スパゲッティ食べながら飲むの? それともスパゲッティは最後?」
「最後だよ。」
「え・・・その前は何食べるの?」
「だから・・・いろいろ、つまみがあればいいよ。」
「いつもみたいな?」
「そうそう。」
「じゃあ・・・スパゲッティ食べるときは今からスパゲッティ、って言うんでしょ? 茹でるタイミングとかどうしよう…」
「茹でるのにどのくろいかかるの?」
「それはパスタの種類にもよるけど・・・」
「前もって茹でておけばいいよ。」
「冷めちゃうじゃん。」
「フライパンで炒めてあっためればいいんだよ。」
「え。・・・ぶにゅぶにゅに茹でるの?」
「茹でるのはアルデンテで茹でておけばいいんだよ。」
「・・・。」
「何、ダメなの? なんかダメなの?」
「ううん…ダメじゃないけど・・・。ミートソースは絡めるんじゃなくて上からかけるんだよね?」
「うん。ポロネーゼじゃなくてミートソースだからな。」
「・・・。」
「何、ダメなの?」
「ううん・・・ダメじゃないけど・・・。」
「何なんだよ、作りたくないのかよ。」
「ううん、作りたくなくないよ、作る作る、作るけど・・・」
「なんだよ、はっきり言えよ。」
「あ・・・ううん、なんか・・・レシピ探してみるよ、ポロネーゼじゃなくてミートソースの。」
「うん、そうして。」
そう、これはイタリア料理ではない。日本の洋食のスパゲッティミートソースなのです。そう割り切って作りましたがよく見積もって55点でした。
これはまだまだ伸び代がある、という前途明るい結果といえましょう。
同系列の日本の洋食、スパゲッティナポリタンも、イタリア人に食べさせたところ「おいしいっ!」と評判だったという話をきいたことがあります。
日本の洋食を見くびってはいけません。
とんかつとか唐揚げとか、酢豚とか麻婆豆腐とか、新しい分野はだいたい網羅したと思っていたら甘かった。まだ
日本の洋食分野が残っていました。
そういえば、グラタンにも課題があったんだった。
道はまだまだ険しい・・・。