昨日から、また新しい講座が始まりました。
今度の生徒役は竹財輝之助という俳優さん。…知りませんが、NHKの語学講座はひとつのステップですから、これから有名になるのかもしれませんね。
土屋アンナも加藤ローザも以前この番組の生徒役でした。
ある場面を設定して寸劇仕立てで、その日学習したフレーズを使って生徒役がテスト代わりにイタリア語会話に挑戦するというコーナーはだいたい毎回ありますが、加藤ローザの大根役者ぶりには、「女優目指すなんていってるけど、大丈夫ですか?」と思ったものですが、数年後、映画で立派な女優ぶりを見て「へーーー。」と見なおしました。
そして今回の竹財さんも、見事な大根役者ぶりに職業を疑いたくなるような状態でした。
やっぱり、演技とこういう語学がらみのテスト目的の寸劇とでは全く違うのですね。
実際、竹財さんが手を抜いている感じは全くなく、逆にかなり頑張っている様子がうかがえました。
「いっばい、いっぱいでした…」と、寸劇の後照れていましたが、
まさに、私がイタリアでイタリア人とイタリア語を喋るときも、そういう「いっぱい、いっぱい」感があり、
持ってる語彙と文法知識をフル稼働させて目的達成のために「会話」に挑んでいきます。
そこに演技なんてものは関係ないのでしょう。
昔のこの番組は、教科書通りの正しいイタリア語がフレーズとして選ばれていました。
初回のフレーズはほぼ間違いなくCiao,buongiorno.
そして、実際にはそんな言い方聞かないけどな…というような正確な言い回しもその後並んでいきました。
しかし最近のこの番組は、すごく実践会話的に変わってきています。
日本の語学教育そのものが変わってきたということなのでしょうか。
初回、Lezione1のフレーズは"Ecco il Duomo!"―――「ほら、大聖堂だよ!」です。
ほう、ここから入るか…と、プチ感動してます。
そして動詞の活用も、以前は活用表のようなものを作って覚えるコーナーが比較的初めの方にありました。
が、近頃は活用はあまり詳しくやりません。
「これは○○○という動詞が活用したものですが、とりあえずこのまま覚えておいてください。」みたいな流れです。
今回の舞台は南イタリア。なんと、フレーズに出てくる大聖堂はアマルフィの大聖堂。
2回も行っているアマルフィです。映るところ映るところ、全部この目で見たものばかり。
なかなか楽しい半年になりそうです。