房総半島の道の駅で、旦那
が「ねえ、ちょっと見て。」と、私を店の奥の方に引っ張って行って見せたのがこれです。
「肉みたいだけど肉じゃないんだって。唐揚げにできるみたいだよ。」
最近旦那はやや健康志向になってきていて、食べ過ぎないようにとか、食べるにしてもカロリーの少ないモノをとか、少し考えるようになってきました。
自らこんなものを探し当て、しかも欲しいというなんて、たいしたものだと感心しながらも、私は内心ぎょっとしました。
なぜならこれは、私が学生時代に全寮制を送っていた頃、その食堂でも、その後の同系列の勤め先でも、強制的に食べさせられていた
グルテンというものと同じものだったからです。
メーカーが違うし加工の仕方も違うのですが(私が食べさせられていたものは缶詰でしたが、これは乾燥させてあります)、植物性蛋白を肉のように見せる、という点では同じものです。
そしてそれが、めっちゃくちゃ不味かったのです。
ただ、
グルテンそのものが不味いわけではないことを、私は知っていました。
当時先輩が手料理を御馳走してくれた時、
グルテンのフライが出たのですが、それはおいしかったのです。
料理の仕方と味付けが不味いのだと、その時知ったのです。
ただ、印象としては、
グルテンは私の中ではとても悪いモノなのです。
しかし、ここはおいしく料理すれば問題ないはず。袋の裏には、これをぬるま湯でもどして、唐揚げにするレシピが写真と一緒に載っています。唐揚げ好きの旦那は、その料理法に惹かれているのです。
「欲しいの? 買ってみる?」
「うん。」
ということで、一袋買ってきて、さっそく唐揚げにしてみました。
唐揚げと同じように、ニンニクとショウガ、醤油と酒で下味をつけ、片栗粉と小麦粉を混ぜた衣をまぶして揚げました。
見た目はすっかり唐揚げです。
食感は肉と同じというわけではありませんが、ふわっとしながら弾力があり、なかなかのものです。
旦那も気に入りました。全部これではなくて、半分本当の鶏肉を使って、半分これをつかって食べれば、唐揚げにも満足でき、ヘルシーでもあるから、次からそうしてほしいという希望です。
いや~、自分が
グルテンを料理する日が来るとはね。なんだか不思議な気持ちです。