先々週、兄弟姉妹会(きょうだいかい)に開けたワインです。
私、旦那、義姉、義妹、弟の5人からなっている兄弟姉妹会は、なんとなく1年に1度、初夏に開催されることになりそうな感じです。別に約束したわけじゃないですが、去年も今年もだいたいこの時季に集まっているので、来年もそうなるような気がします。
このワインは義母がデパートでたまたまイタリアンフェアをやっていたからと、買ってきてくれたもので、これは是非ともみんなで飲みたいと思い、ワインセラーでしばらく眠らせていました。
プーリアのワインです。トピックスのひとつは、とうとうプーリアのTORRE VENTOが日本のデパートの催しに登場するようになったということです。
日本人もなかなかやりますね。トスカーナやロンバルディアのメジャーなワインにはもう飽きてしまったのでしょうか。ではないにしても、日本で比較的容易に手に入るワインのエリアが南下していくのは喜ばしいことです。
ワインは好みもありますから、おいしさは絶対的ではありません。
が、これは口に含んだ途端に、耳元をプーリアの風が吹き抜け、焼けつく太陽が甦り、私はバーリに連れていかれました。2006年、南の事情にあれこれ苦労してプーリア珍道中を辿りましたが、このワインはその時の味がするのです。
イタリアワインの地域性は、本当に楽しくおもしろい。葡萄も土も空気も作り手も違うのだろうとつくづく思わされます。
おいしいっ。
ああ、プーリアのワインだ、あの未開の地のプーリアの…という、自分の中の記憶との再会を懐かしむ味わいでした。
料理は撮り忘れてしまって残念。
でも、またすぐ別の食事会で、その時の料理を一部再現予定です。