2晩目の1軒目。
昨日のBarよりももう少し規模の大きい、といってもカウンターにテーブルがいくつかあるだけの、スペインによくある普通のBar。若くて元気な店員さんがてきばき気持ちよく働くBar。カマレロの要領の良さにはスペインにいた時もよく感心したものです。…が、この日この店には「新人くん」と「新人ちゃん」がひとりずついて、店長らしき兄さんは「今日、大変なんですよ。」と苦笑いしてました。
新人には苦労している私たち(認定の学校時代の友人と)は思わず深くうなづいてしまいました。
はい、これはお通し。
テーブルがアンダルシアしてて、席に着いただけでもうわくわくしてきます。
最初はパエリヤ。
ピントが合っていなかったため、ほんとはもっと大きな写真にしたかったのですが、画質が耐えられなくてこのサイズ。
ごめんよ、パエリヤ。
バルセロナの遠い夏を思い出す味でした。おこげもおいしかった。
そして定番のハモン。ハモン・イペリコでございます。
カップ型の容器は、とうもろこしのプリンにウニのソースをのせたもの。前日のイタリア料理のサラダについていたとうもろこしのパンナコッタとは舌触りも味も全く違いましたが、なんかこういうとうもろこしの使い方、やっぱり真似したい。
ワインはこちら。これもおいしい白ワインでした。もちろん、いいワインです。葡萄の名前…忘れた。覚えておこうと思ったのに。
白は夏に、わりとがぶがぶ飲める軽いタイプのものをよく飲んでいたので、実は白のいいワインは赤ほど飲んでいません。
シャンパンも含め、こうしていい白を続けて飲んでみると、白の魅力も再発見できます。
そして私は、どうやら舌の真ん中よりちょっと
先の方の細胞が「きゅうっ」と締まるような刺激のある濃い目の白葡萄の味が好きみたいです。
そしてこの岩牡蠣を見てください。お値段もビックリ(内緒)ですが、味の濃厚さにもビックリです。
濃縮したミクリームのようなコク。友人とひとつを分けて食べたので、お店の人に切り分けてもらいました。
半分でも普通の牡蠣ひとつ以上のボリュームでした。これは心に残る牡蠣の味になりそう。
いいぼたん海老が入ったからと勧められ、まずは茹でてもらいました。
ぼたん海老って、寿司の上にのっているのしか知りませんでした。こんなにでかい海老もいるんですね。
で、同じぼたん海老をこっちはプランチャ(鉄板焼き)にしてもらいました。
これまた軽いガーリックの香りが海老のうま味をさらに引き出してくれるからでしょうか、旨いっ、と思いました。
最後は塩豚で鮪を包んで串焼きにしたもの。
これも美味しかったあ…。満腹に近かったのでもったいなかった。空腹だったらもっとおいしかっただろうに。
中の鮪もしっとりしていて、まるで肉のようでした。
トルティージャは撮り忘れました。他にももっちょっと何か食べた気がするんだけど…
楽しいお店でした。
お店全体の写真を撮らなかったと後悔。
お店の中ではよくあるように、店員さん同士はスペイン語でオーダーのやりとりをしていました。「新人くん」はスペイン人だったので、ときどき聞こえてくるネイティブのスペイン語に、何かをかき乱される感じがしました。
もう時が過ぎたので私の中で眠らせようとしている夢を、無理に覚醒させるような切なさを感じたりして。簡単にいえばバルセロナへの郷愁ですかね。
おいしく、たのしく、ちょっとかなしくもある京都の夜でした。
でも、まだ夜は終わりません。