モルフェッタで買物を ~サンダル
とうとう、鍵を持ったお姉さんがやってきて、靴屋の床を掃き始めた。
午後の仕事が始まったのだ。
私は、ショーウインドーで、買うサンダルを既に1足決めていたが、それは旅行中に掃ける代物ではなく、かなり踵が高い、かわいいもの。日本用。
今履ける物は店内で探そうと意気込んでいた。
私たちがイタリア入りして数日後、運良くイタリアもバーゲンが始まった。
そういうわけで、店はかなり混んでいて店員さんは忙しく、
価格は下がっていて客は嬉しい。
そして、かわいいと思ったサンダルは140→100ユーロ、
もう1足、今履くのにぴったりなおかしな靴は、35→30ユーロに下がっていた。
こちらが木製の気持ちのよいサンダル。
後ろ側で革紐がクロスするデザイン。
下り阪と下りの階段はちょっと転びそうで歩きにくいが、平らな道と上りは快適。
これはこの後履いて歩いたおかしな靴。
運動靴っぽいけどスリッパみたいで、既にかなり汚れてしまった。
ただ試したときはよかったのだけれど、歩いていると踵がない分すっぽ抜け気味なので、もうひとつ上のサイズにすればよかったと後悔。
サンダルは日本で活躍してるけど、こっちのおかしな靴はほとんど履いていない。
近所のスーパーに買物に行くときくらい。
ちょっともったいなかったな。かわいいんだけど。
靴屋で、壊れたサンダルを捨ててくれないかと言ってみたけど、持ち帰り用の袋をくれた。
今の時代、どこの国もゴミを捨てるのは簡単なことではない。
でも、どうせホテルで捨てるのだけれど。
友人Kも、ビーチサンダル型の白いサンダルをひとつ買い、ふたりとも
プーリアではなく、
イタリアに来た目的をひとつ達成する。
モルフェッタを満喫したところで、私たちはバーリへの帰途に着いた。
今日はドイツとの準決勝。
イタリアへ向かうときにはそれほど気にしていなかったけど、
イタリア国民の盛り上がりに感化され、私の中でも今ではすっかりにわか大盛り上がり状態。
21:00からのキックオフにはホテルのテレビの前でスタンバイしようと気合が入る。
その前に明日の準備もすませ、シャワーにも入っておかないと。
よし、バーリに帰ろう!
《つづく》