モルフェッタへ
博物館を出てもまだ昼食の時間にならなかったので、私たちは
モルフェッタに向かうことにした。
はためくイタリア国旗(今晩はワールドカップ準決勝!)に彩られた街並みを、
迷いつつ駅に戻り、FSに乗る。
ほんの10分かそこいらで
モルフェッタに到着した。
ここでもちゃんとした地図がなかったが、駅前の案内板で確認し、なんとか駅から旧市街へたどり着く事ができた。
ここも海辺の街なので、海へ出ればおいしいものが食べられるんじゃないかとふんだが、やっぱり手ごろなトラットリアはなかった。
とにかく、閉まっている。
店も食べるところも、とにかく、ぴったりと扉が閉ざされているところが多い。
第一に
i を探すべく、
i を示す道しるべに従って進んだが、
この建物が
i に違いない、という建物の扉はやっぱりぴっちりと閉ざされていた。
・・・。
7月。充分観光シーズンだと思うのだけれど、今開いていないということは、8月になったら開くのか、それとももう働く人がバカンスで閉まっているのか・・・。
i にしてもトラットリアにしても、プーリアの慣例がよくわからない。
少なくとも一昨年のカンパーニャの賑わいはない。
ここも閉まっている店が開けば、こぢんまりしながらも、けっこう華やかな街だと思うのだけど。
幸いこの街は、所々に見所へ向かう道しるべが出ていたので、地図なしでも大丈夫だった。
結局また私たちは選択の余地がない状態でほとんど唯一の開いているリストランテへ入ることにした。
《つづく》