Burrata
旧市街で、私たちはチーズとハムを買った。
チーズはおいしそうなフレッシュチーズの装いの
ブッラータ。以前どこかの本で読んだ記憶がある名前。具体的にどんなチーズだか覚えていなかったが、おいしそうに思われたので買ってみる。
ハムはスペックと、カポコーロに似ているという、見た目がコッパみたいなやつを買う。
ここで嵌ったのがこのブッラータというチーズ。歴史はそれほど古くなく、比較的最近できたチーズらしいのだが、そのフレッシュなジューシーさといったら、一昨年のカンパーニャのモッツァレッラ・ディ・ブッファーラをしのぐ勢い。
絶対日本じゃ食べられないと思ってほぼ毎日食べまくった。
こんなふうに縛って売っていた。ひとつ3ユーロ。
中には3ユーロ以上の幸せが詰まっている。
プリントのある銀色の包装を開くと、口を縛ったビニール袋に入ったチーズが。
そしてビニール袋を解くと、その絞り口がぽよんと飛び出したかわいい姿が現れる。
チーズを持参した保存容器に移し変え、外側の皮を破くと、
ああ!
中は
ふわっ、
とろっ、
じゅわぁ~っとしていて、
もうたまらない!
日本に持ち帰ろうと企てたが、この同じブッラータが帰る準備のときに調達できず、水に浮いたタイプの別のメーカーのものを持ち帰ったのだが、全く品質が変わってしまって食べられたもんじゃなかった。
残念・・・。
ブッラータ、それはプーリアの夢。。。
旧市街で買物をすませた私たちは、新市街を抜けて宿に戻る途中で、エノテカに寄ることにした。
私たちの
ワインガイドにある、
レオーネ・ディ・カストリスと
カンテレのワインは買ったし、
トッレヴェントのワインも飲んだけど、まだ、
コジモ・タウリーノのワインを探し当てていなかったのだ。
しかし、この日私たちは目指したエノテカで、コジモもぶっとぷ幸せな再会をすることになる。
《つづく》