そして久しぶりに、デロンギのエスプレッソマシンを棚から外へ出した。
普通の季節はドリップしたコーヒーをゆっくり飲むのが好きだが、暑い季節はカフェ・マッキャートをクイッか、冷たくしたカフェ・ラッテをゴクリ。
そのためにはこいつが必要なのだ。
このデミダスカップはまだ20代初めの頃、沖縄で気に入って買ったもの。ところが買ったものの、こんなに小さなカップの用途は知らないでいたので、持っているだけで満足していた。
それが、後に活躍することとなるわけだ。
豆はラバッツァがいちばん好き。
多分、私がイタリアに初めて滞在していたときによく行っていたBarがこの豆を使っていたのではないかと思う。
私にとっては、他のどんな高級で薫り高い豆よりも、ラバッツァこそがイタリアのBarの味なのだ。最近日本でもたいして苦労せずに手に入るようになったから、郷愁の想いは薄れてしまったけどね。